今日も笑って、明日も笑おう。

カテゴリ:思ふコト( 28 )

「コンビニ人間」


「コンビニ人間」村田沙耶香

アメトークで話題になってたので、
帰国時に密林さん(アマゾン)でオーダーしました。

ページ数も少なく、文字も大きかったのであっちゅうまに完読。

今までコンビニでしかバイトをした事がない、
少し変わった主人公(ちょっと精神的に病があるのかも)を通して、
社会の集団的同調の圧力に疑問を投げかけてるような物語。

コンビニでしか働いたことがなければおかしい?
恋愛しなければ変?
結婚しなければ終わってる?

マジョリティがこうだと思えば、それが常識になってしまう、同調圧力って時には怖いかもしれません。

「みんなと一緒でいないと」爪弾きに合うかもしれない、出る杭は打たれるという社会の問題点を指摘しているようです。

コンビニでバイトしかしていないと聞くと、金銭的に贅沢な生活ではなさそうですし、老いてからの体力的不安も軽く想像できます。
でもこの30代の主人公が自分はコンビニの中が1番自分らしく生きれるというのを知ったのなら、彼女がコンビニにいることは幸せな事ですよね。
周りがどう思おうと、自分の居場所を見つける事が出来たんですから。しかも彼女は周りの声によって傷付いたりしないんですから、(煩わしくは思うみたいですけど)
無敵だ。



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by rien_omoide | 2017-06-07 20:57 | 思ふコト | Comments(0)

「レインツリーの国」


「レインツリーの国」有川浩

5月の帰国にハトコのお姉ちゃんが「是非読んでみて」、
と自分の本をくれまして、やっと完読しました。

ピュアでライトな恋愛小説です。久しぶりに胸キュン( *`艸´)

主人公の男の人が素敵なんです。
外見だけ着飾る女性には揺れず、読書もするがスポーツもするというオールマイティで、女性への何気ない気遣いが出来る、
少々青春菌満載ぎみだけど、なかなかメゲない強い心の持ち主。
女性が描く男性だからですかね。こんな素敵なのは。宝塚的な。はは
そう、作者は有川浩というお名前から私も男性だと思ってたんですけど、
女性なんです。
図書館戦争とかフリーター、家を買う。とかを書いた人らしいです。
漫画やドラマは見たことあるけど、本は初めて。新鮮です。


(ちょっとネタバレ入りまーす)


ざっくり言うと、難聴の障害がある以外はごく普通のOLの女の子と、ごく普通の会社員の男の子が、ネットをキッカケに出会い恋に落ちる〜っていうストーリーなんですが、色々考えさせられるんです。
普段周りに「当たり前」として溢させてるものってたっくさんあるんだな、
ってのがまず一つ
五体満足の私達には、必要性の意味も分からないくらいの《当たり前》のものが溢れている中で、それが確かに必要で重要な人達も居るんですよね。


「世の中、無意味なもんなんか何にもないねんなぁ」ー ほんまや。


エレベーターで最後に入ってきてブザーを鳴らせてるのに動かない人がいたら、普通に心の強い人やなぁって最初に思ってしまいます。
この人耳が聞こえないんかな?」って最初に思い浮かばないかも。
それって私達が耳が聞こえるのが当たり前って潜在意識の中にあるからですよね。
勝手に。

作中で語られる「聞く」と「聴く」の違いには唸りました。私達は当たり前のように両方出来ているけど、「聴く」しか出来ない人もいる。
本当はそんな当たり前の事が出来ている状況に感謝するべきなのに、すぐ有り難みを忘れちゃうんですよね。幸運な事に慣れるのって簡単だから。


そしてなんともまぁストレートに障害の事に向き合っていく主人公なんだ。真っ直ぐ過ぎて、逆にすごく好感がもてました。
「ハンデ」があるというのを触れないようにしたり、オブラートに包む事しない。
だから変な違和感がヒロインとのコミュニケーションになく、普通の男女以上の余計な壁を作ろうとしない。ヒロインに魅力を感じた彼は彼女の「ハンデ」を最初から隠さず出し、最終的には、ヒロインの言動は「ハンデ」じゃなくてその子の「性格」からくるものだという風に考えるのが好きでした。
この子はハンデがなくても面倒くさい女の子なんだ、でも彼女の感性や世界観にとても自分は惹かれる。とか。

世の中って決して公平で皆んな一緒って訳じゃなく、色々な人がいて色々な事がある。それを心にいれていれば、少し人とのコミュニケーションも違ってきますよね。

理想の人なんかおれへんよ。単に条件が違う人間がいっぱいおるだけ。

私だって上手く生きれてる訳じゃない。皆んなそれぞれいろーんな事を抱えてて、どっちが上とかどっちが楽とかそういうのじゃない。
そのいろーんな事の種類はそれぞれ違うのかもしれないけれど。

各章のキーワードが拾われたタイトルが胸キュンです。「・・・重量オーバーだったんですね」とかどこが?って思うかもしれませんが、読めば分かる(^_-)

文字が比較的大きく、文体に会話が多いのでサラサラと流れよく読みやすい一冊です。通勤の時間が短く感じてしまうくらい、私も一気に読んじゃいました。
久しぶりの恋愛小説、胸キュンしたい人、オススメです。
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by rien_omoide | 2016-12-06 18:50 | 思ふコト | Comments(0)

なんか宇多田がまた売れてるらしいね。


久しぶりに歌を聞いて泣きました。
なんか自分の今の情緒にシンクロした模様。
5月の帰国時、朝ドラで流れてたのをサラッと聞いた時には、なんかキャッチーで引っかかるなぁと思っただけだったのだけど、
改めて歌詞を聴いたら、、、バスでウルウル。。。

言いたいこと
きっと山ほどあるけど
神様しか知らないまま
今日は贈ろう 涙色の花束を君に
(「花束を君に」©️宇多田ヒカル)

元同僚のお父さんが仕事中の事故で亡くなりました。
そのニュースを見ながら、この歌を聴いたら、またウルウル。
彼女の心が早く癒されますように。

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by rien_omoide | 2016-10-15 20:42 | 思ふコト | Comments(0)

豪州の良いとこ探し


なんだか、オーストラリアのネガティヴな事を書くのも最近多かったので、
ここらでバランスを少し取る為に、ポジティブな方面も。
ここに住み始めて15年、嫌な事ばかりじゃないんだぞって事で。
オーストラリアの宣伝です。
主に国民性の話になりますが。

全体的にのんびり、ゆったり
それがイラッとくる時もあるけど、
元来のんびり屋さんの私には、良いペースかもしれません。

間違えるのは当たり前
お役所仕事もそんな感じなので、困る事もありますが、人間味があって良い。
エラーは出ちゃうもの。完璧な人なんていないんです。
間違えたら、謝罪すれば良し。
私もそれで許してもらってます。

上司と対等に話せる
−今から飲みに行くの?
−そうだよ
−どうして私を誘ってくれなかったの?(冗談)
どっちが上司で部下か分からない。

多民族国家
沢山の文化や人、食事をつまみ食い出来るのは、ラッキー

無理しなくていい
人に合わせて行動しなくても、白い目で見られる事が少ない。
私は私、貴方は貴方。
乗り気じゃなければ、しなくていい。

ケセラセラ
何とかなるような気にさせてくれる。

“暗黒時代”から抜けて、少しずつ良いところも見えるようになりました。(参照)
悪いばっかの国じゃないんだよなー
興味のある方は、是非お越しくださいませ。



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by rien_omoide | 2016-05-02 20:29 | 思ふコト | Comments(0)

「半落ち」

祝・ブログ投稿500件を迎えました~パフパフ~☆
いやー結構この3年で書きましたね。
ほんとお喋りが大好きなんですな。
これもそれも、いつも聞いて下さってる皆さまのお蔭でございます。
これからも、のんびりと、ぐだぐだと、しょーもない事を喋っていきますので、よろしくお願いします。
記念すべき500件目ですが、普通に読書レビューです。

久しぶりに面白いミステリーと出会いました。
もう綺麗すぎるオチに、満足の後味です。
すごく有名な作品なので、知っている方も多いのではないでしょうか?

「半落ち」横山秀夫

横山秀夫ってなーんか聞いた事があるなぁと思ったら、「64」(ロクヨン)の人!
ついこの間、ピエール瀧氏のNHKドラマを観たばかりでした。
(たまむすびポッドキャスト組)
それもこの人の原作ですね。

ストーリーは警察、検事、マスメディア、弁護士、裁判官の視点からリレー形式。

ある警察官がアルツハイマーを発症した妻を殺害し自首。
動機も経緯も自供しますが、
殺害して自首するまでの空白の2日間の事に対しては、語らない。
それは何故か?
ってのを、ずーーーっと話してる物語なわけです。
犯人は「落ち」たように見えて、全てが「落ち」たわけでなく、何かを隠している。ー「半落ち」なのです。

まず考えさせられたのが、
事件の発端(?)となった主人公の殺人の経緯、
アルツハイマーの奥様に請われての殺人ー嘱託殺人。
自分の手を汚して、希望を叶えるのが優しさか、
とりあえず生きてもらう事を続けるのが優しさか。

彼は奥さんの人間としての尊厳を守ったんだと思います。
家族の事を覚えており、自分が自分であるうちに死にたい、という奥さんの。

今の現在社会の高齢化社会では他人事ではないと思います。
ボケて分からないからと言って、非常に劣悪な環境に入れられているお年寄り。
果たして彼らの人間としての尊厳は守られているのか、と疑問になります。
とりあえず、生かしておいている。(そしてお金も取ってる)
でも、だからと言って、
彼らの命を奪っても良いという事が言いたいわけじゃあないですけど。

白黒ハッキリ出来ないグレーな事柄って世の中沢山ありますよね。

最近見たニュースで、夜中に家にある男が忍び入り家主がその侵入者を殺してしまった事件がありますが、
オーストラリアには正当防衛はないのかと疑問になった事件でした
(大怪我をさせ、病院へ搬送後死亡)

殺す事が良いとは全く思いませんが、
自分の家に夜中、しかも自分の娘の部屋の側で見つけたら、必死に守ろうとするのは自然な事ではないでしょうか。


「半落ち」に戻りまして、
林真理子さんが、オチに欠陥があると発言されたらしいですが、
私、個人的にはそこはポイントじゃないと思います。
確かに受刑者が骨髄移植出来るものなのかな?
とクエスチョンマークが私も飛びましたが、
その綺麗なオチに持ってくるからこそ、多くの感動を呼んだんだと思うんです。
隠れた女の為でもなく、隠し子の為でもなく、全く知らない赤の他人を一人助けたいが為に自分を犠牲にした男性の像が涙を誘ったのだと思います。
でも実際、こんな奥さんの最後の望みを自分が手を汚して叶え、
見も知らない他人に貢献しようとする人がいるものか、
もっと人間自己中心的ではないのか、とある意味非現実的な感じもありますが、
ストーリー、フィクションとしては実に綺麗だったなと思います。
綺麗なものに人は感動しますよ。

面白いのが、全編主人公の頭の中は描かれず、最終的に全てリレーで繋いでる登場人物の想像・理解なんです。本当の気持ちは誰にも分からない。
ただ、一つ一つのピースを嵌めていくと、こうじゃないかという結論に達するというストーリーなんですね。
物語のフロー、流れがすごく上手いと思います。

今度は「クライマーズ・ハイ」読みたい。
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by rien_omoide | 2016-04-28 21:55 | 思ふコト | Comments(0)

あれから5年、と思った矢先。


熊本地震のニュース、こちらでも見ました。
連日、facebookは物資供給情報や、被災状況が各自拡散され飛び交っております。
未だ福島の方でも、復興が終わってないのに、今度は日本の西で。。。
改めて、日本は自然災害の多い国なんだな、それとうまく付き合っていくしかないのだなと思いました。
今被災されてる方、これから大変だと思います。
ご自愛ください。
1人でも多くの人の日常が少しでも早く戻って来る事を祈ってます


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by rien_omoide | 2016-04-15 20:53 | 思ふコト | Comments(0)

「さようなら、オレンジ」


父からの宿題「文藝春秋」を1冊通すのに、
2ヶ月かかってしまった私の脳はお疲れモード。
本だらけ店主に、「オススメの1冊を下さい」とオーダーしたところ、
選んでくれたのが、この作品。

「さようなら、オレンジ」岩城けい 著

開いて10ページでバスの中で思わず涙ホロリしてしまうという危ない事態に。

「あ〜分かるわ。」「そう分かる〜」
共感の嵐でした。
オーストラリアに来て最初の3-4年で感じた事が次々と出てくるんです。
英語が話せない故の無力感とか。
現地社会の輪にうまくハマらない事からの孤独感とか。
海外に移住した人なら、多かれ少なかれこの壁を感じるんじゃないでしょうか。


アフリカからの難民であるサリマは、
生きるため、オーストラリアに流れ着きます。
一緒に逃れてきた旦那は出て行ってしまい、子供を育てるため、
スーパーの生鮮食品コーナーで働き始めますが、
言葉の壁のせいかなかなかオーストラリアに馴染めません。
一方、サユリは大学の研究員(?)の旦那と渡豪、産まれたばかりの娘の育児に奮闘中ですが、
異国にいる孤独と、自分のやりたい事を諦めた不満感の中で生きている日本人。

バックグラウンドも状況も全く違う2人の共通点、それはオーストラリアへ移住してきたという事。
サリマから見ると、サユリは恵まれた境遇。
自分を養ってくれる旦那がいて、祖国も教養もある。
どうして自分と同じ語学学校、そして職場に彼女がいるのかが分からない。
しかし異国で苦悩や苦労と戦いながらも、生きもがいている2人が不思議な縁で交わった時、どうなるのか・・・そんなストーリーです。

自分の母国語を話さない国で感じる、少し突き放されてるような感覚。
そんな環境で人はどう生きていくのかー

これを読んで、【言葉】というのは武器だなと再認識しました。
言葉が使えるという事は、
自分に必要な情報を得られるということ、
自分が欲しいものを得られるということ、
自分を伝えられるということ、
自分を認めてもらえる近道であるということ。

普段当たり前だと思っている、自分の語学力は武器です。

ネットにあった出版社のコメントがグッときます。


"異郷で言葉が伝わること―

それは生きる術を獲得すること。

人間としての尊厳を取り戻すこと。"



"英語がこれほどまでに権力をもった現状において、この巨大な言葉の怪物のまえに、国力も経済力も持たない言語はひれ伏します。"



これが身に染みて分かるのは、実際に海外で生活した者だけかもしれません。


ここでちょっと昔話です。私の人生の転機の話。


15歳の時に親と移住してきた私ですが、もちろんその頃はその他一般の中学生と同じくらいのレベルの英会話しか出来ませんでした。

「My name is xxx. Nice to meet you. 」くらいで、会話は終了。

現地の学校に転入手続きを親がすると、2ヶ月語学学校に行けといわれ、その通りに語学学校に入りました。

語学学校はまだ良いんですよ、語学学校は。

沢山の(英語を話せない)同士が居るんですから。

皆んなそれぞれコミュニケーションが上手くいかないなりにも努力して、伝えようとします。単語を並べたり、辞書を懸命につかったりと。

日本人も居ましたから、日本語を喋って息抜きという事も。

週末毎にBBQしたり、遠出をしたり、、、周りはワーキングホリデーのお兄さんお姉さん方ばかりですから、可愛がってもらえました。

問題はここから。

2ヶ月の語学学校が終わると、まったく英語が出来なくても、現地の学校からのオッケーサインは出ました。

さぁ地獄の始まりです。

初日で『終わったな』、と思いました。

両親と校長先生の懇談の後、よくある、転校生のお世話がかりが私を教室まで連れて行って、色々と手取り足取り教えてくれる・・・と聞いていたのですが、

待てど暮らせど来ない。

仕方ないので、教頭先生自らが私を教室まで連れて行ってくれるのですが、

いわゆる、転校生の挨拶、「〇〇市から来ました、XXです。よろしくお願いします。」的なものがない。

ので、自分を紹介出来る機会もなく、着席。

小説なんかでは、転校生の前に座ってる子が振り返り、興味深々に色々と聞いてくる、というシーンが定番ですが、もちろんなし。
(まー聞かれても、何一つ答えられなかったと思うんですけどね)

全く分からない外国語で進行されてる授業をボーッと受け、これからのとてつもない不安の身を寄せるしか授業時間を潰す事も出来ませんでした。

幸い、日本人がいたので、この学校の時間割の仕組みを聞けましたが、

そうでなければ、毎度変わる教室やクラスに行く事さえ出来なかったと思います

ケアンズの高校では、学級や固定の教室がなく、

毎時間、教科が変わるたびに割り振られた教科へ行き、その度にクラスメートは変わるんです。(小さな学校だったので、かぶる事はもちろんありましたが)

元々勉強が好きではなかったので、授業についていけないのは自分の中で気が咎めませんでした。

辛いのは、友人が出来ない事。輪の中に入れない事でした。

高校生というお年頃、しかも皆んな幼稚舎からの持ち上がりとくれば、新参者、しかも言語を話せない者に皆興味はわきません。

虐められていた訳ではなく、ただ、ただ、存在がないものになっていくのです。

明日居なくても、誰にも気にもとめられない自分。

今迄、幸せな事に、日本ではあまり“友達を作る”努力、“輪に入る”努力をあまりしてこないで良い環境にいた私は、どうして良いのか分からず、毎晩毎晩「日本に帰りたい」と泣きました。

毎日が永遠のように長く、この終わりが見えない気がしました。

日本で抱いていた、3ヶ月後には英語がペラペラになっていて、金髪の友達と談笑している自分のイメージはガラガラと崩れ去り、

英語が話せない自分、こんな言葉も通じない国に連れてきた親を呪いました。

どうして自分は同級生が話している言葉が理解できないのか。

自分が全く社会の輪(当時は学生ですけど)に受け入れられてないような感覚。


この作中でも、バスルームはサリマの(涙と共に)感情を流す場所ですが、私もそうでした。

近眼なんでボヤーっとしか見えないんですけど、シャワーを浴びながら、排水口をジーッと眺め、私も流れて行かないかなぁ、と思ったもんです。

どうせ、明日私がいなくても、誰も気付かないだろうし、と。

どうして自分がここにいるのか、いつまで居なくてはいけないのか。

毎日グルグルグルグル。

これじゃあいけないと、何度か自分から挨拶してみたりもしましたが、

"Good morning. How are you?"の後は続きません。

あの時代は、本当に言葉というのはツールであり、生活をしていく為の武器なんだ、と思いました。

だって、1年前に転校してきたはずの韓国人の女の子はグループ入りを果たしているんですから。
そして彼女は英語が出来たんです。


さー、入学して半年経っても状況は全く変わらず。

しょうがないので、勉強の方に頭をシフトさせた私。

先生に的を絞り、
積極的に質問しに行ったり、空いてる時間に補習をしてもらったり。
日本では考えられなかった事です。
宿題は基本遅れて提出してたので、職員室に呼び出されたりしていた私が、
自分から教師に積極的に教えを請いに行くなんて!

ここで一つ大きな事を学びました。

大人は内心では何を考えているのかはさておき、一応話を聞いてくれたり、向こうから歩み寄ってコミュニケーションをしようとしてくれるという事。

子供は、時に残酷なんですなぁ。

興味がない人には、見向きもしません。

まぁ皆んな思春期ですからね。

言葉が通じなくて、流行りのテレビや音楽も知らない子に話しかけるなら、仲のいい友達とつるんでますわな。

同じ境遇の日本人らとつるむ事が多くなりました。

そうすると、余計にローカルの子達との溝が出来たり。


さて先生の協力の元、補習や復習だけはバッチリするもんで、(この時間だけが、私が一対一で英語を勉強出来る時間でした)成績だけは右肩上がり。

ほんと皮肉なもんですね。

日本でいた時は、赤点ばかりだった私が、数学や物理はクラスでトップなんですから。(英語を使う教科はダメ)

そしたら余計に、先生に媚びている周りの生徒には見えたようで、また溝が厚くなるという悪循環。あーあ。

大学進学が控えてるので、自分が出来る科目をやってただけなんですけどね。

絶対日本では苦手だった科目、数学や物理を多めにとりました。
数字は万国共通ですから。

あとは、音楽と、ちょっとズルいですけど、ジャパニーズ。


こんな風に徐々に積み上がった壁ですが、1番屈辱的だった事件はあれです。

英語の教科でペアワークが課題に出たんですけど、

案の定、誰も私とペアになりたくなくて、

見兼ねた先生が「誰かRienとやってくれない?」と聞いたんですよねー

もうこれだけでも恥ずかしいのに、

その後、私とこの課題をすると成績が下がるから嫌だとキッパリ否定されてしまい、もうそこで止めてくれたら良いのに、

先生も「成績はバラバラで付けるから、大丈夫だから」と畳みかけ、

それでも嫌だとクラスメート全員に拒否られる結果に。

なんだよ、この辱めは。。。

結局、違うクラスでも余ってしまった日本人の子と、特例で仕上げました。
確かニュースレポーターに扮して、10分くらいの動画を取ってくる、とかそんな内容だったと思います。
一生懸命カメラに向かって、カンペを2人で読みました。
あれは、恥ずかしいやら、悲しいやら、悔しいやら、色々な思いをしました。
高校は結局こんな感じで、壁が出来たまま卒業。


大学に行ってからは、少しずつ英語が出来るようになってきたので、輪の中に入っていけるようにだんだんなってきましたが、

やっぱり煙たがれる時もありました。

私がいると、仕事量が増えると。

しょうがないですよね、グループエッセイを書いても、プレゼンテーションをしても、基本、私の英語を誰かにチェックしてもらわないといけない訳ですから。

子供の方が素直故に時に残酷な事があります。

興味がないものは興味なし。
嫌なものは嫌。

特にティーンの多感な時期の女の子は各々自分の居場所を築くのに必死ですから、他人に構っていられない。


成人してしばらくした今、大人の社会に入り、輪に入る事が少し楽になったように思います。

生活には支障のないくらいの英語力は尽きましたしね。

それでも、ローカルの人には勝てないな、と日々思います。
それは英語での文章力であったり、コミュニケーション能力であったり、単語力であったり。

母国語vs第二言語にはどうしても壁は付き物のようですね。



まぁ、こんな感じの昔話があるもんで、この物語の色々な箇所で共感を抱いてしまいました。

大きなテーマとなる【言葉】—【母語】や【第二言語】には結構悩まされたもんで。

高校の時分は、私の暗黒時代です。
その当時は青春を謳歌する余裕なんてなかった。

余談ですが、この頃Coccoに出会い、すごく共鳴しました。



舞台がオーストラリアだという事もあって、

オーストラリアならではの事柄も沢山出てきます。

ギャップイヤー(高校や大学終了後、すぐに進学や就職をせず、旅行やバイトなどでお休みすること)とか。


以前お話した本、「ワナリー」でも感じましたが、

文章も心なしか、海外に長い人が話す感じ、良い意味の拙さがあり、

同じオーストラリア移住組のもんからすると親しみやすかったです。



歩みは遅いかもしれませんが、着実にステップアップしていくサリマ。

私ももう伸びは遅いですが、滞在歴が増える分だけ、少しずつでも進化していくものです。

石の上にも3年。



芥川賞候補 太宰治賞受賞した作品です。

特に海外移住者には、一度目を通してもらいたい本ですね。


著者は大阪生まれで在豪20年の方だとか。
どんな女性なのか、会ってみたいわぁ〜
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by rien_omoide | 2016-04-03 20:25 | 思ふコト | Comments(0)

あれから5年。。。


もう5年ですか。
きっと日本では、沢山のテレビが特集など組んで放送してるんでしょうね。
私はもちろん5年前もこっちに居たので、震災はニュースでしか見てなくて、
実際に肌に感じる事はなかったんですけど、
こっちで流れる連日のニュース、
親戚と連絡の途絶えた期間は落ち着かなかった事を覚えています。
家中にいた日本の人は比べものにならないくらいの衝撃と心労を与えられたことでしょうね。

思い返すと、あの日も今年と同じ金曜日で、
同僚の家に夕飯をご馳走されに行き、
何気なくテレビをつけると例の津波のニュースが。

最初は映画かなと思ったくらいの世界に、現実感がもてなくて、
「日本は地震が多い国なんだよね」なんて、
呑気に同僚に言ったもんです。

大変な事が起こったんだと理解出来たのは、その夜ニュースを読んだ時。
これは普通じゃない規模の地震だったんだと気付いた時には、
祖母との連絡が取れず、日本の状況が正確に分からなかった為、大阪の状況がどうなのかも不安でした。
あれは回線がパンクしていたから通じなかっただけだったというのは後から分かりましたが。

会社の先輩も丁度その日に帰国するフライト中で、彼女も無事着けたのか気になりました。
確か東京に着くはずだったフライトは迂回し、大阪に入ったんだと後から聞いたんです。

その後は、情報の嵐。
お世辞にも明るいとは言えないニュースや情報が毎日ネットに散らばってました。
それだけで、遠い異国でも沈んだ気分に十分なれるのですから、
日本にいた人が毎日の暗いニュースに鬱になるのも頷けます。

今でも震災の番組とかを見ると、
キューっと心を掴まれたような気持ちになります。

そんな中人に思いやりを持って常に生きている日本の人達の話を聞くと、温かくなりますよね。
シドニーでは通勤バス待ちですら、列を作って並べない人達がいる中、
かたや日本では配給の為に列を崩さず並ぶ人達もいる。
ほんと、日本の誇れる所だと思います。
こういう究極の瞬間に、本当の人間力が出てくるんだと思います。
まぁ買い占め問題とかもありましたけど。

自分が大変な時に、果たして人を思いやれるのか。

私は幸か不幸か何も変わらずこの5年過ごせてこれましたが、
あの震災で沢山の方が、
思い描いていたのとは180度違う道を歩いてる事と思います。
願わくば、少しでも多くの人が早く癒されますよう。


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by rien_omoide | 2016-03-11 17:03 | 思ふコト | Comments(0)

祝・訪問者数1万人突破☆


パンパカパーン☆
総合訪問者数が1万人超えました〜
ありがとうございます。

三日坊主な私が、3年もこうして続ける事が出来たなんて、自分でも驚きです。

今迄、何度も何度も可愛い日記帳を買うたびに、
“心機一転”とトライしてきましたけど、
いつも3日で断念。
酷い時は、当日で終了。
まったく続かないんですよねー
毎回、毎回、無駄になっていく日記帳たち。。。
私には合わないんだ〜と諦めてました。
と言いつつ、数年に一度「今度こそは!」
って新しい日記帳買っちゃうんですけどねσ(^_^;)

ま、そんなもの書かなくても良いじゃないか、って思うかもしれませんが、
最近ね〜脳の劣化が激しく、日々の記憶が乏しくなってきたんですよね。
結構記憶には自信があった方なんですけど、
先週何したっけ?あれ昨日の晩御飯は?、なんてザラ。
そうすると一年も、振り返ると空白だらけで、
これじゃあ日々の月日が勿体無い。
楽しい事や、嬉しい事も沢山あるのに、それはサラサラとただ流れていく。
嫌な事やストレスは忘れないのに。

なので、この記録付けってかなり私を助けてくれてるようです。

ブログスタイルってのがまた良いですよね。
知り合いとお話ししてる感覚でやってて、
話を聞いてくれてるってのがかなりモチベーション上がります。
だからこそ、3年も続けてこれた!
私に合ったんでしょうね。
通勤の合間や、待ち合わせの時間にパパッと携帯で下書き出来るのも良い。
本のようにペラペラ眺める事は出来ないけれど、
検索システムがあるのがまた超便利!

あと、友達からの生身のコメントや話題提供のツールになってるのが、やる気の活力になってくれてます。
「ブログ読んだよ〜」とか、
「良い暇つぶしに読ませてもらってる」とか、
「あそこ行ったんだね」とか。
嬉しいですよー (^◇^)

元来、面倒くさがりですが、かなりの調子のりなもんで。

そんなこんなで、個人的にブログはかなり皆さんにオススメなんですが、
こんな世界を私に教えてくれたK姐さんに感謝です。

こんな干物なブロガーですが、
これからもRienをよろしくして頂ければと思います!

ではでは。
今日は何食べよう〜(^-^)


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by rien_omoide | 2016-02-24 22:45 | 思ふコト | Comments(0)

ねぇ、何でそうなる?


先日、言葉や自分のアイデンティティの葛藤のお話をしましたが、(ここ参照)
今日はオーストラリア人・オーストラリアという国への日々の苛立ちのお話。

最近、何度かお医者さんに行く事があったんですけど、
医療も含め、こっちのサービスのいい加減な所が凄く目についたりして、
不安を覚える事がありました。
公的機関も含めですよ。
期日までに、約束された事がなされてない事は多いし、
されてても雑な仕事してるし。
みんな結構適当やし、(医者も)
要領は悪いし、
物価だけは超高いし(グチグチグチグチ)

愚痴が止まらなくなっちゃいました。

ノンビリした所がいい時もあるけど、ちゃんとした判断を仰ぎたい場面では不安になります。
この国大丈夫か??って。

やっぱり日本の方が良いのか?と思ったり。。。

かといって、オーストラリアで慣れた自分が日本の会社で働く自信もない。。。
(こっちでキャリアバリバリに生きるわけでもないですけど)

どこが1番良いのか、ふと物思いに耽る時がある今日この頃です。

こちらに永住の皆さん、何か思う事ありませんか?

この話を周りにしてたら、ある人が、
「自分らは結局移民やから、住まわせてもらってるという気持ちで我慢してる」だと言ってました。

そっかー自分の心持ちを少し変えれば良いのか、と納得。

「でも腹たつ時やイライラする時もあるけどな!そういう時はちゃんと文句言った方がええで」だそうです。

上手く自分の中で消化(?)出来ると、ストレスを溜めずに住めるかもですね。
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1日猫になってみたい。

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by rien_omoide | 2016-02-13 21:24 | 思ふコト | Comments(2)

RIEはスペイン語の発音で笑う。ぺたぺたぺたと足あとをつけるように、日々の笑顔を綴っていけたら。それでまた皆で笑えたら良いなぁ。今日もシドニーの空の下、笑ってます。
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rikaさん> コメン..
by rien_omoide at 20:08
コメントありがとう! ..
by rien_omoide at 14:40

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